前置き
さて、誰もが1度は考えるだろう、PC+AVアンプで5.1chサラウンド環境にしてみたいと。アンプにはHDMI端子も装備されていてPCとHDMI1本で接続できそうだ。ところがどっこい、そう簡単ではなかった。これは安易な考えで導入した筆者の後悔記録である...問題①:映像・音声出力がかなり不安定
今回購入したのはSONYのSTR-DH590。5.1chAVアンプの中ではエントリーグレード。早速開封して早速HDMIで繋いでみる。STR-DH590とディスプレイにきちんと表示される。音声もきちんと出る。「おっ、使えるじゃん」この時は映像・音声共に正常に動作していました。
問題となったのは、PCをスリープさせた後の復帰時。
最初に起きたのは音声が出ない。サウンドコントロールパネルを見てみると、PCがAVアンプを見失っている。仕方ないので再起動。PC側もAVアンプを再認識した。
もう一度スリープから復帰させると今度は映像が出ない。HDMIケーブルを引っこ抜いて再接続。正常にディスプレイを認識した。
正直頭の中は???でいっぱい。ただこのような症状はケーブルが断線しかけの場合によく起きるのでケーブルを変更してみた。症状に変化なし。
症状の切り分け
色々見てみると、Windows上でアンプの名称がアンプ電源ON/OFFで切り替わっていた。
電源ON:SONY STR-DH590
電源OFF:SONY AV SYSTEM
調べてみると一部メーカーAVアンプ(特にSONY)はEDIDが電源の切り替えで書き換わる仕様のようです。ふざけんな。なんでこんな仕様になっとるんじゃい。
EDIDとは表示解像度・リフレッシュレートなどの動作設定に関する情報を交換するための標準データ形式です。
ただEDIDが原因ということは、PC側のEDID認識が変わらなくなれば問題解決。調べてみると解決方法の1つとしてEDIDエミュレータという製品があるそうで。中華品やサイネージ機器メーカーの製品がAmazonで色々売ってます。Prime video,NetflixとかがHDCPに対応していないと再生できないので、自分は下記の製品を購入しました。

ただ実売1万くらいと高いんですわ。でも安価な奴はHDCP未対応だし…
(2024/10/17追記:サンワサプライから4K60hz対応HDCP2.2の製品が実売7000円くらいで出ています。知らんかった…)
問題②:ディスプレイがアンプ電源OFFでもシグナルを受け取り続ける。
最初の方はどうにもならず、PCを使い終わったらディスプレイの電源を落としてました。後からわかったことですが、STR-DH590はHDMI-CEC機能(HDMI機器間をコントロールするための制御信号)をON/OFFできるみたいです。
STR-DH590の場合はAMP MENUからHDMI→CTRL.HDMI→CTRL OFFでOFFになります。これでなんとかシグナル受け取ってバックライト光りっぱなし問題が解決したのでOK。
問題③:2K解像度信号が通らない。
代替案:光デジタルで接続する。
まとめ
どうでしょう。ただHDMIケーブルでつなぐだけかと思いきや、様々な問題が出てきました。これから導入される方の助力になれば幸いです。DENONやYAMAHAのAVアンプではこのような問題の話を聞かないので、SONYのAVアンプをPC環境へ導入するのはよっぽど機能面で使いたい機能が無い限り、やめておくのが無難でしょう。
余談:最近STR-HD590はスマホやタブレットからBluetooth接続でBGMを流していることが多くなりました。PC環境にはEdiferのアクティブスピーカーを導入しています。どうしてもお気に入りのパッシブスピーカーをPCにつなげたいなら、今はTEACのAI-303あたりが導入しやすいかと。

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